NY株式市場:ダウ平均は上昇も、ナスダックは大幅安 – 中東情勢とFRBの利下げ期待後退が影響

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NY株式市場:ダウ平均は上昇も、ナスダックは大幅安 – IT・ハイテク株に売り

4月19日のニューヨーク株式市場では、ダウ平均が上昇しているものの、IT・ハイテク株に売りが強まっており、ナスダック指数は大幅安となっています。一方、銀行やエネルギー、産業など従来の景気循環株は買われており、ダウ平均をサポートしています。

中東情勢の緊張緩和とFRBの利下げ期待後退が影響

イスラエルがイランに対して報復攻撃を行ったとのニュースを受けて、アジア時間に売りが強まっていましたが、イランも落ち着いた対応を示しており、エスカレートしそうな気配は見せていません。しかし、FRBの利下げ期待が大きく後退し、これまでの利下げに対する見直しの意識も高まる中、投資家はポジションを抱えて週末を迎えたくない様子で、第1四半期まで築いてきたIT・ハイテク株のロングポジションに調整を入れているようです。

決算発表が本格化、IT・ハイテク株の利益確定売りも

FOMC委員からもタカ派な発言が相次ぐ中、米株式市場は調整モードを継続しています。決算発表が続いており、数字は良好ですが、市場はさほどポジティブな反応を見せていません。来週からは大手ITも登場し、発表が本格化していきますが、4月に入ってからの調整モードをさらに続ける必要があるのか、見極めたい雰囲気もあるようです。

ネットフリックス(NFLX)が好決算を発表したものの下落していることもIT・ハイテク株の利益確定売りを誘っています。第1四半期は好調だったものの、第2四半期の売上高見通しが予想に届かなかった点が嫌気されているほか、来年から四半期ごとの加入者数と加入者1人当たり売上高の報告を停止すると発表したこともネガティブに捉えられています。

主要銘柄の株価:
– ネットフリックス(NFLX):556.31(-54.25 -8.89%)
– パラマウント(PARA):12.52(+1.55 +14.13%)
– アメックス(AXP):229.70(+12.20 +5.61%)
– スーパー・マイクロ(SMCI):758.55(-169.94 -18.30%)
– アップル(AAPL):165.12(-1.92 -1.15%)
– マイクロソフト(MS):400.08(-4.19 -1.04%)
– アマゾン(AM):174.88(-4.34 -2.42%)
– アルファベットC(GOOG):155.66(-1.80 -1.14%)
– テスラ(TSLA):149.59(-0.34 -0.23%)
– メタ(META):484.78(-17.02 -3.39%)
– AMD(AMD):149.65(-5.43 -3.50%)
– エヌビディア(NVDA):811.22(-35.49 -4.19%)
– イーライリリー(LLY):732.60(-13.35 -1.79%)

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