米株大幅続落、JPモルガン決算が失望され主導
米国株式市場は12日、大幅続落して取引を終えた。この日決算を発表した金融大手JPモルガン・チェースが主導する形となった。同社の1-3月期決算は増収増益だったものの、今年の純金利収入見通しを据え置いたことが失望され、株価は5.8%安となった。
ダウ工業株30種平均は前日比502.51ドル安の3万7956.57ドルで取引を終えた。ハイテク株中心のナスダック総合指数は276.40ポイント安の1万6165.80で終了した。S&P総合500種は週間で1月以降最大の下げを記録するなど、主要3指数はいずれも週間ベースで下落した。
市場では、物価指標の発表が一段落したことで、今期の企業決算に関心が集まっている。ホライゾン・インベストメンツの調査責任者、マイク・ディクソン氏は「マクロ経済の状況を見ると、インフレが悪化しており、企業には今期の決算発表でさらなるプレッシャーがかかっている」と指摘。業績への強い関心と神経質な市場心理を述べた。
JPモルガン以外でも、中国当局の方針転換報道が伝わったインテルなどハイテク株の下げが目立った。先行き不透明感が広がる中、米企業の決算内容が今後の相場を左右しそうだ。
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